甲状腺機能の低下により起きる病気で、先天性のものと後天性のものがある。前者はクレチン症と呼ばれ、乳幼児期に知能が低下し、小人症となる。
症状
顔がむくむとともに、全身倦怠感や手足の冷え、汗が出なくなる、貧血、声がれ、いびき、脱毛、月経過多などの症状があらわれる。表情がぼんやりした感じになり、動作が鈍くなったり、しゃべるのが遅くなったりする。
原因
成人後発病するのは、甲状腺機能亢進症( バセドゥ病)で甲状腺を手術したさいに甲状腺を切除しすぎた場合や、放射性ヨードを用いすぎた場合などである。また慢性甲状腺炎が長期にわたって続いたり、下垂体からの甲状腺刺激ホルモンの分泌が低下した場合などでも、起きることがある。
診断と治療
血液検査で甲状腺ホルモン量を調べると、若しく減少していることがわかる。治療には甲状腺ホルモン製剤が川いられるが、これは終生、服川し続ける必要かある。