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慢性気管支炎

慢性気管支炎とは、気管支および細気管支の慢性的な炎症のことであり、たんを伴うせきが2年以上続くか、同じ症状が2年間、おもに冬に少なくとも3ヶ月以上、ほとんど毎日続くものをいう。

症状と経過

たんとせきがおもな症状である。ただし病気の症状としてせきやたんが出はじめたことに気づかないケースも多い。また、はじめのうちは症状が冬の間だけあらわれるが、しだいに症状のあらわれる期間が長くなり、1年中せきやたんが続くようになる。多くの場合、せきやたんが習慣化するのは20歳代以降で、年をとるにつれて呼吸困難を訴えるようになる。
しかし、なかには何年間もせきやたんが続きながら呼吸困難を訴えない例もあるし、反対に運動をしているときに突然、呼吸困難とたんを伴うせきがあらわれることもある。いずれにしろ慢性気管支炎では、いったん呼吸困難があらわれると、症状が徐々に重くなり、最終的には患者の行動が著しく制限されることになる。

たんは粘液性だが、黄色いうみのようなたんがあらわれるのは、はじめは症状が激しいときにだけである。しかし症状が進むにしたがい、うみのようなたんが冬を通してあらわれるようになる。慢性気管支炎患者のおよそ15% に、喀血によってたんに血が混じる例がみられる。
慢性気管支炎は肺気腫を併発するので、病気が悪化すると、呼吸困難や心臓障害が起きることもある。

原因

おもに喫煙や仕事などで刺激性のガスを吸うことが原因となる。また遺伝による体質も関係しているといわれるほか、幼少時から副鼻腔炎(蓄膿症)をもっている人が慢性気管支炎になることもある。

診断

症状からおよその診断がつくが、同じような症状を示すほかの病気と区別するために、喀たん検査や胸部Ⅹ線検査、CT検査などが行われる。また、肺機能検査によって、合併している呼吸不全を調べることもある。感染を起こしている細菌を特定し、それに有効な抗生物質を決めるために、たんの培養検査を行うこともある。

治療

気管支内からたんを排出させる一方で、気管支に対する刺激を取り除くことが治療の中心となる。また慢性気管支炎はしばしば気道内で細菌が繁殖して症状を悪化させるので、気管支内の細菌感染を抑えるために抗生物質が用いられる。
たんの排出のためには、たんの切れをよくする去たん剤が用いられるほか、たんの出やすい姿勢をとって排出をうながす体位性ドレナージ法や、薄めた薬液を霧状にして吸引させるエアゾール吸入僚法などが効果的である。

生活の注意

空気の汚れた場所ではマスクをかける、刺激の強い食べ物は避けるなど、気管支に余計な刺激を与えないように注意したい。また、たんが出やすいように水分を十分にとること、寒い季節には室内の温度や湿度を適度に保つことも大切である。

急性気管支炎

症状

はじめはせきが繰り返しあらわれ、同時に胸骨の後ろにじリヒリしとうつうた感じや、疼痛を感じる。また初期のうちには、たんはあらわれないが、炎症が進むにつれて水のようなたんが少し出るようになり、しだいにうみの混ざったものに変わっていく。

原因

鼻かぜやインフルエンザなどのほか、はしかや百日ぜきなどの合併症としてあらわれることが多い。また慢性気管支炎が悪化して急性気管支炎になるケースや、有毒ガスや刺激性のホコリによって起きることもある。

経過

症状が軽い場合には、せきと胸の上部の不快感が1~2日続く程度である。しかし病気が重くなると発熱や呼吸困難、白血球の増加、唇が青紫色になる症状があらわれることがある。
幼児や高齢者、ほかの病気でからだが衰弱した人、それに慢性気管支炎のある人は病気が悪化しやすいので注意が必要である。

診断

症状がいくつもあらわれたときには、たいてい急性気管支炎と判断することができる。そのため急性気管支炎そのものの診断のために検査が行われることはないが、合併症の有無や、ほかの病気ではないことを確認するために胸部Ⅹ線検査などが行われる。

治療

多くの場合、十分に栄養をとり、暖かい部屋で安静にしていれば、1週間ほどで治る。ただし病気が進行していて重い症状があらわれたときには、抗生物質が用いられる。また症状に応じて、蒸気吸入器による治療や気管支拡張剤などが用いられることがある。

症候性多汗症

症状

汗を異常に分泌する症状を多汗症といい、局所性のものと全身性のものがある。局所性の多汗症は、大部分がもともと汗をかきやすい体質であることに、精神的なストレスが加わって起きるもので、
そうした場合では病気と考える必要はない。全身性の多汗症も同様で、ほとんどが体質的なものだが、ときには病気が原因で多汗症になることがある。これが症候性多汗症である。

原因

症候性多汗症の原因としては、腫瘍や炎症、外傷による脳の発汗中枢への刺激のほか、バセドゥ病、糖尿病、アルコール依存症などが考えられる。

治療

原因となる病気の治療が第一である。そして病状に応じて局所制汗剤や精神安定剤などが用いられる。