食欲がない・やせる

紫斑病

血を止める働きをする血小板が減少するため、皮膚や皮下組織に赤または赤紫の出血斑があらわれる病気である。これには原因不明の特発性血小板減少性紫斑病と、ほかの病気が原因で起こる続発性血小板減少性紫斑病がある。

症状

皮下出血のほかに鼻出血、歯肉出血、重症化すると血尿や消化管出血、頭蓋内出血がみられることがある。

原因

特発性は、免疫異常によって血小板が破壊される自己免疫疾患と考えられている。一方、続発性の場合は白血病や再生不良性貧血、全身性エリテマトーデスなどの病気が原因で血小板が減少する。
なお、特発性のうち小児に多い急性型では、しばしば発病2~3週間前にウィルスによる先行感染がみられる。

治療

特発性の場合は、症状に応じて副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤が用いられる。原因となる病気がある場合には、その治療が優先される。

神経性食欲不振症 ( 拒食症 )

神経性食欲不振症 ( 拒食症 )

神経性食欲不振症 ( 拒食症 ) は、思春期前後の女性に多く、拒食症と呼ばれるのが一般的です。精神的な原因で食欲を失ったり、肥満を異常に恐れて極端なダイエット(節食と断食)を繰り返す病気です。

神経性食欲不振症 ( 拒食症 ) サイン

拒食症は、身体的、心理的、および行動的なサインが現れることがあります。以下に一般的な拒食症のサインをいくつか挙げますが、これらのサインが全て当てはまるわけではなく、また拒食症以外の問題もこれらのサインを示す可能性があることを理解しておくことが重要です。

  1. 体重の急激な減少: 拒食症の人は、意図的に食事摂取を制限するため、体重が急激に減少することがあります。急激な体重減少は、拒食症の早期のサインとして考えられます。
  2. 食事の制限: 拒食症の人は、食事を徐々に制限し、特定の食品グループを避けることがあります。また、小さな食事を遅らせたり、食べるべき量を極端に減らしたりすることもあります。
  3. 体の変化への過度の注目: 拒食症の人は、自分の体形や体重に過度な注目をし、自分を否定したり、自己評価が極端に低下することがあります。自己評価が体形や体重に完全に依存することが特徴的です。
  4. 体の冷えやめまい: 栄養不足によって体温が下がり、冷えやめまいを感じることがあります。また、低血圧や低血糖の症状も見られることがあります。
  5. 食事の秘密や隠匿: 拒食症の人は、食事を他人から隠したり、食べたことを否定したりすることがあります。また、一人で食事をとったり、食べかけの食べ物を隠すこともあります。
  6. 運動の過度な増加: 拒食症の人は、過度な運動を行うことがあります。これは、カロリーを消費することで体重の増加を防ごうとする行動の一環です。

これらのサインが見られる場合は、拒食症の可能性があることを示すサインとして考えられます。身近な人がこれらのサインに気づいた場合は、早めに専門家の助けを求めることが重要です。

症状

極端なやせ(標準体重より 20 % 以上やせている)のほか、無月経、便秘、間食などが特徴です。

治療

拒食症の治療は、栄養面と心理面の両方を含む総合的なアプローチが一般的です。以下に、拒食症の治療方法について説明します。

心療内科医、内科医により行う。正常体重、普通人の食行動になるまで長期間かかる。早めに医師の診察を受けることが、治療期間を短縮させるコツです。

  1. 栄養療法:
    • 栄養不足を補うことが重要です。拒食症の人々は栄養不足に陥りがちであり、栄養バランスの良い食事プランを立てる必要があります。栄養士や管理栄養士の指導のもと、十分なカロリーと栄養素を摂取するようにサポートされます。
    • 体重回復や栄養状態の改善が治療の中心となります。これには、栄養補助食品やビタミン・ミネラルのサプリメントが必要な場合もあります。
  2. 心理療法:
    • 拒食症の治療では、心理療法が非常に重要です。認知行動療法(CBT)、家族療法、精神療法などが一般的に用いられます。
    • 拒食症は、栄養不足だけでなく、心理的な問題や過度の食事制限による問題も含んでいます。心理療法は、自己評価や食事に関する考え方を改善し、健康的な食習慣を身につけるのに役立ちます。
    • 家族や友人のサポートも大切であり、治療の一部として家族療法が行われることがあります。
  3. 医学的管理:
    • 拒食症の合併症や身体的な問題の治療が必要な場合があります。心臓の問題、骨密度の低下、不整脈、電解質の異常などの合併症が生じる可能性がありますので、医師の管理下で適切な治療を受ける必要があります。
  4. 入院治療:
    • 拒食症が重度の場合や身体的な合併症がある場合、入院治療が必要になることがあります。入院治療では、安定した栄養状態の確保や心理療法、医学的管理が行われます。

拒食症の治療は個々の状況に応じて異なりますので、専門の医師や精神保健専門家と協力しながら、総合的な治療計画を立てることが重要です。また、治療は長期にわたるものであり、根気強く取り組む必要があります。

拒食症 便秘 の関係性

食欲がない・やせる

アルコール性肝障害

長期間、大量の飲酒によって肝臓に障害が生じるのがアルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変といったアルコール性肝障害である。

症状と治療

アルコール性脂肪は、肝臓に脂肪がたまり、肝臓が肋骨の下に大きくはれてくる。肝臓を押したときに痛みを感じたり、だるさを感じるようになる。
治療法としては入院して安静を保ち、たんばく質を十分に摂取する。もちろん飲酒は厳禁である。

  • アルコール性肝炎
    大量の酒を飲んだことをきっかけに起きることが多く黄痘や腹水、腹痛などの症状が出る。きわめて重い状態になることがあり、治療には禁酒と安静が必要である。
  • アルコール性肝硬変
    大量の酒を長期間にわたって飲んでいる人がなりやすい。症状はウイルス性の肝硬変と同じだが、禁酒、安静、高栄養によって肝臓の機能はかなり回復する。

原因

いうまでもなく酒の飲みすぎが原因であるが、酒好きの人がこれらの病気になるには、2つの理由が考えられる。ひとつはアルコール自体が肝臓に対して有害なことであり、もうひとつは酒好きの人には栄養的に片寄った食事をする傾向がある点である。とくにたんばく質不足は肝臓に悪影響を与えるので注意したい。

生活の注意

禁酒がすべてに優先する。