食物アレルギー

症状と原因

腐っているわけではないのに、サバなどの青魚やエビ、カニ、貝類などを食べると、急に具合が悪くなったり、吐いたり、腹痛を起こしたり、下痢をしたりすることがある。
日本人の場合は、牛乳を飲むとこうした症状が出る場合が多い。また、からだじゅうにじんましんができたり、ひどいときには、口に食べ物が触れただけで、唇がどリビリしびれる場合もある。
こうした症状は、何度も繰り返し食べていても、突然起こることが多いため、「以前はなんともなかった」と首をひねることがある。
しかし、これがアレルギーといわれているゆえんで、何回も食べているうちに抗原に対する抗体が増加したことによる。原因となる食べ物は、魚やエビのほかにもたくさんあり、種類も1種類とは限らない。また、症状も胃腸に出る人、じんま疹のひどい場合などさまざまである。

治療

原因となる食べ物をとらないことだが、症状が出れば副腎皮質ホルモン剤、抗ヒスタミン剤などを用いる。

過敏性腸症候群

主として大腸の機能に異常が起こった状態で、潰瘍などがないにもかかわらず、腹痛がして下痢や便秘になる病気である。
以前は過敏性大腸症候群と呼ばれていたが、小腸の運動異常も加わることから、過敏性腸症候群といわれるようになった。

症状と原因

便通の異常がおもな症状だがそのあらわれ方によって、不安定型(便秘下痢交代型)と慢性下痢型(下痢型)、分泌型とに分けられる。
ストレスの関係で起こり、自律神経の失調状態を伴っている場合が多く、比較的神経質な人、精神的に不安定な人に多くみられる。
また、小児から高齢者まで幅広くみられ、とくにストレスを受けやすい20~40歳代の人に重症患者が多くみられる。性別とは関係がない。

不安定型とは、腹痛が起きたり腹部に不快な感じがあり、下痢が数日続いたと思えば、今度は便秘が続くといった状態になる。慢性下痢型は、ちょっと神神経をつかってもすぐトイレにいきたくなり、軟便となる。下痢は長期間にわたり、また、重症の人はいつどこで便意をもよおすかわからないため、トイレのついていない乗り物には不安で乗れなくなったり、全社に出勤する途中で何回もトイレにいかなければならない場合もある。
そういった人たちはこうした対策を行うが基本的にあまり効果があらわれない。
もっとも、こうした重症の人でも、家でのんぴりしているときは便も正常に戻っている場合が多く、あまり体重が変化しないのも症状の特徴のひとつである。

分泌型とは、強い腹痛に続き便と一緒に大量の粘液を排出するもので、粘液だけが出る人もいる。

検査と診断

大腸にほかの病気があるかどうかを検査するため、ふつう線検査や大腸内視鏡検査を行う。

治療

精神的な要因が大きいため、ストレスの解消につとめなければならない。また、食事は牛乳や刺激物を避け、消化のよいものを摂取するようにしなければならないが、食事に対してあまり神経質にならないようにすることも必要である。
薬は腸の緊張をやわらげるために、抗コリン剤を用いたり、精神安定剤を用いる場合もある。また、腸のなかのガスを吸着させる消泡剤を服用したり、整腸剤を処方することもある。

マロリー・ワイス症候群

一度に大量のアルコールを飲んだあとなどに、嘔吐・吐血を伴って起きる病気である。1929年、マロリーとワイスという2人の医学者が発見したことから、このような名がつけられた。

症状と原因

胃と食道の境目にある噴門に、縦長の裂傷ができるのが特徴で、このため多くは飲酒後に激しい胃のむかつきと嘔吐が、吐血を伴ってあらわれる。
しかし、なかには飲酒に関係なく、幽門狭窄食中毒によって起きる嘔吐が原因となる場合もある。
これは、むかつきが起きたとき、胃の幽門が閉じて内容物を上に押し上げ、胃の上部で食道下部の境界である噴門および食道部の粘膜に、損傷を与えるために起こる。

診断

裂傷を確認するために、内視鏡検査を行う。

治療

かつては治癒がむずかしかった病気だが、現在では安静にして薬物療法を行うことにより、完治できるようになった。