2017年 の投稿一覧

涙のう炎

涙の通り道である鼻涙管が閉じた状態で生まれてくる赤ちゃんの場合、いつも涙のうのなかに涙がたまる。その涙が汚れると細菌が繁殖してしまい、慢性的な結膜炎を起こす。

これが新生児の涙のう炎である。いつも涙目で目ヤニが多い赤ちゃんは一度眼科でみてもらうとよい。生後1ヶ月で自然に開いてくることもあるし、目頭の下のほうを軽くマッサージすると治ることもある。それでも治らない場合は、プジーという細い金属の棒を通す治療が行われる。

アレルギー性結膜炎

幼児や学童にも多くみられる病気で、アレルギー性鼻炎と同じく、春のスギや秋の草の花粉のころがピークとなる。原因はアレルギー体質にある。スギその他の花粉やハウスダスト、ダニ、カビ、動物の毛なども原因となって発症し、ほとんどの場合、鼻炎も合併する。
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症状

目がかゆくなり、結膜が充血し、はれてきて、目ヤニもたくさん出る。幼児の場合、かゆさをあらわす行動として、激しく目をこすったり、しきりにまばたきをしたり、Rロもとをひっかいたりするので、注意して観察する必要がある。

治療

小児アレルギーの専門医や眼科医の治療を受ける。治療薬としては抗アレルギー点眼薬が有効だが、市販の薬をむやみに使用するのは危険。
医師の指示を受けることが大切である。放置しておくと、角膜に炎症を起こし、一時的に視力が落ちることがあるので早めに受診する。毎年、同時期に再発するので、治療には薬の点眼と同時に、アレルギーを起こしている原因を突き止めることが重要である。

生活の注意

子どもが目をこすらないように注意し、爪を切り、手も清潔にして細菌性結膜炎の予防をする。

霧粒腫

まぶたの皮下に脂肪がたまってかたまりができるきる病気を霧粒腫という。

症状

さわるとグリグリとかたまりがあるのがわかる。ふつうは、痛みもなく目ヤニも出ないが、ゴロゴロした感じが気になる。

原因

まぶたの分泌腺のひとつである瞼板腺(けんばんせん)が詰まって分泌物がたまるためと考えられている。初期では自然に吸収され消えることもあるが、まれに急性の炎症を起こし、ものもらいのような症状をみせることがある。

治療

自然に小さくなっていくこともあるが、眼科で切開し、内容物を取り出してもらう。また、副腎皮質ホルモン剤の局所注射で軽快することもある。人によっては再発する場合もある。