medicine

テタニー(低カルシウム血症)

血清カルシウムの低下によって起こる病気で、新生児テタニー、ビタミンD欠乏症や副甲状腺機能低下によるテタニー、腎障害・過呼吸・嘔吐などによる血中の酸とアルカリのバランス障害が原因となっているテタニーなどがある。

症状の原因

意識障害を伴わない上肢中心のけいれんで、「助産婦の手位」と呼ばれる特有の手の格好をするのが特徴である。新生児がかかる新生児テタニーは、発病時期により、出生直後のテタニーと、古典的新生児テタニーとの2つに分けられる。
新生児、とくに未熟児は出生後に血清カルシウムが一時的に低下することが多く、それに伴ってテタニー症状を起こす場合があり、これを出生直後のテタニーという。おもに生後数分から36時間に起こる。糖尿病の母親から生まれる子に多いが、帝王切開で生まれた子どもや未熟児にも起こりやすい。古典的新生児テタニーは、母乳栄養児にはなく、人工栄養児に限ってみられるもので、生後第1週の終わりから2~3週ごろに発病する。

テタニーの治療にはカルシウムの静脈注射が行われる。

[PR]ビタミンCをたっぷり摂れば骨の成長が促進し、背が伸びる

破傷風

症状

はじめは頭痛、首がまわらない、口が開かないなどの症状で始まるが、しだいに起立・歩行が困難になり、さらに全身の強いけいれん、筋強直、などの症状があらわれる。外からの光や皮膚刺激などで、けいれんが誘発されることもある。

原因

傷口から破傷風菌が入り、菌の出す毒素によって神経がおかされ、呼吸筋やからだの筋肉が強直を起こす。菌は、不潔で深い傷のなかで増えやすいため、はだしで針やトゲ、古クギを刺したときなどに起こりやすい。
ふつう感染後4~10日で発症し、潜伏期間が短いほど生命を失う危険性が高い。
新生児ではへその緒から菌が入り込むことがあり、以前は死亡率が高かったが、施設分娩と消毒方法の進歩で、今ではみられなくなった。
治療は、破傷風ヒト免疫グロブリンの注射や輸液、抗けいれん剤などを用いるが、子どもの場合、破傷風トキソイドの予防接種をしていればほとんど感染の心配はなく、現在は少ない。

てんかん(子供)

てんかんには、大発作、点頭てんかん、小発作、精神運動発作、自律神経発作などの型があり、それによって治療法や予後も異なってくる。

症状

大発作のときは、突然、全身をかたくしてガタガタとふるわせ、顔色が悪くなり、眼球をつり上げて気を失う。また、尿や便をもらし、泡をふくこともある。発作の時間は、一定していないが、時が過ぎると大きく息をしてから眠り込んでしまう。

点頭てんかんは、生後5~6ヶ月の乳児に多くみられるもので、瞬間的にうなずくように頭をガクンガクンと前たに垂れ、両手を上にあげるなどの発作を繰り返す。
また両目もつり上がる。こうした動作を、家族はくせだと思ってしまうこともよくあるので、注書が必要である。この場合、知能障害を伴っていることが多く、脳波にはヒブスアリスミアという特徴的な異常波がみられる。早期に治療すれば、知能の遅れを食い止められることもある。

小発作は、幼児から学童に多い軽発作で、瞬間的に意識を失い、まわりの者が名前を呼んでも返事をしない。

精神運動発作では、突然、ボーッとした表情になり、無意識のうちに舌打ち、舌なめずりをしたり、顔の半分がぴくぴくしたりする。

自律神経発作(腹性てんかん)は、吐きけや嘔吐、頭痛、腹痛、発汗、めまいなど自律神経症状を主とする発作で、小児や学童に多くみられる。

原因

胎児期や出産時の脳の損傷、細菌やウィルスによる脳の感染、頭のケガや脳血管障害などが原因で、遺伝的な要素は少ないとされている。

治療

発作の型や症状に適合した抗てんかん薬を服用する。発作時は熱性けいれんの場合と同じく衿もとをゆるめ、発作がおさまってから病院へ連れていく。一般に入院の必要はない。

成人のてんかんはこちら