2014年 11月 の投稿一覧

じんましん

かゆみを伴った境界のはっきりした皮膚の部分的なむくみである。急激に全身の皮膚にあらわれて数日で消える急性じんま疹と、毎日からだのどこかにあらわれて1年間くらい続く慢性じんま疹がある。
症状としてあらわれるのは、いくらか赤みをもったみみずばれで、原因としてはベルトや下着のゴムをはじめ、食べ物、薬、温熱、内臓の柄気などいろいろである。

治療には原因を早く探しだしてそれを遠ぎけることが第一だが、一時的には抗ヒスタミン剤が効果を発揮する。ただ内臓の病気が原因である可能性もあるため、皮膚科で診察を受けたほうが無難である。

接触皮膚炎

いわゆる「かぶれ」である。皮膚に化学物質が触れることで起きる皮膚炎で、憤困となるものは、漆など植物性のもの、腕時計など金属性のもののほか、オムツカバーなどのゴム類、化粧品類、香料、薬剤などさまざまである。

症状

原因となるものによって多少の違いがある。ただ、おもにアレルギーによって起きるので、原因がわからないまま放置しておくと、皮膚炎が繰り返すうちに皮膚が肥厚したり変色したりして治りにくくなる。そのため診察では貼布試験によって、原岡となる
ものを見つけだすことが第一となる。

治療

副腎皮質ホルモン剤の軟膏が用いられることが多く、かゆみ止めのためには抗ヒスタミン剤を服用する。

風疹

はしかと同じくウィルス感染による発疹が出る病気だが、三日ばしかと呼ばれるように、はしかよりも症状は軽い。ただし妊娠初期の女性がかかるとう先天性風疹症候群といって、心臓奇形や白内障、聴力障害などをもった子どもが生まれるので十分な注意が必要。
伝染力はそれほど強くないが、冬の終わりから春にかけて流行することが多く、とくに小学生から思春期にかけて感染しやすい。なお感染者の25~30% は、感染しても症状があらわれない不顕性感染症である。

症状

2~3週間の潜伏期を経て、軽いかぜのような症状があらわれる。人に伝染するのは発疹があらわれる数日前から、あらわれて5日間ほどである。発熱などの前駆症状はきわめて軽く、発疹があるまで病気に気づかないことも多い。しかし発疹とともに熱は38~39度に上がり、2~3日間続く。発疹ははしかと比べると小さく、色も薄い。そして3日ほどで色素沈着することなく消えていく。
なお発疹、発熱以外の症状として、全身の倦怠感やのどの痛み、結膜の充血などがみられることがある。また、なかには発熱を伴わないケースもある。

診断

発疹の前に、耳や首の後ろ、後頭部などにリンパ節のはれ、圧痛があらわれることがある。

治療

特別な治療は必要なく、とくに症状の軽い子どもの場合は、3~5日ほど安静にしていれば治ってしまうことが多い。ただ、きわめてまれだが脳炎や髄膜炎を併発することもあるので、1ヶ月ほどは無理をしないように注意しなければならない。