2014年 11月 の投稿一覧

主婦湿疹進行性指掌角化症

指先が荒れて皮膚が角質化し、亀裂ができたり指紋がなくなったりする。また爪の形が変わることもある。

症状

まず指先の乾燥から始まり、次いで亀裂があらわれ、次に指紋が消えて皮膚が角質化する。進行性指掌角化症で症状があらわれるのは、多くの場合、手のひら側に限られるが、指先ではときに手の甲側にも広がることがある。
夏の間は症状が軽く、冬になって空気が乾燥すると悪くなるのが特徴。

これと似た症状で手のかさつきやかゆみを伴うのが主婦湿疹で、水仕事で洗剤を使ったり、手先の仕事を長時間続けると悪化する。
原因として、洗剤やその他の化学物質の接触、機械的刺激、あるいはアレルギー反応が考えられるが、原因を特定できないことが多い。

紫斑病

血を止める働きをする血小板が減少するため、皮膚や皮下組織に赤または赤紫の出血斑があらわれる病気である。これには原因不明の特発性血小板減少性紫斑病と、ほかの病気が原因で起こる続発性血小板減少性紫斑病がある。

症状

皮下出血のほかに鼻出血、歯肉出血、重症化すると血尿や消化管出血、頭蓋内出血がみられることがある。

原因

特発性は、免疫異常によって血小板が破壊される自己免疫疾患と考えられている。一方、続発性の場合は白血病や再生不良性貧血、全身性エリテマトーデスなどの病気が原因で血小板が減少する。
なお、特発性のうち小児に多い急性型では、しばしば発病2~3週間前にウィルスによる先行感染がみられる。

治療

特発性の場合は、症状に応じて副腎皮質ホルモン剤や免疫抑制剤が用いられる。原因となる病気がある場合には、その治療が優先される。

アジソン病

症状

疲労感と倦怠感がおもな症状で、皮膚の色素沈着や体重減少、低血圧、性欲減退などのほか、女性ではわ毛や陰毛か抜け落ちることがある。
両側の副腎皮質が破壊され、副腎皮質ホルモンの分泌が低下して起こる。その原因としては、免疫異常にょる炎症のほか、副腎への結核菌感染、がんの転移などがある。

診断と治療

血液検査で副腎ホルモン量を測定する。治療はハイドロコーチゾンという副腎皮質ホルモン剤の服用が中心で、結核やがんが原因の場合は、その治療を行う。
通常、ハイドロコーチゾンを医師の指示どおりに服用するなど、適切な治療を続けていれば、健康な人と変わらない生活を送ることができる。ただ外傷や感染症にかかったときは、急性副腎不全を起こすことがあるので、ハイドロコーチゾンの量を2~3倍に増やす必要がある。