起立性調節障害

小学校高学年から中学までに身長が急に伸び、ヒョロヒョロしたからだつきの子どもによくみられる病気である。

症状と原因

自律神経異常によるものがほとんどだが、貧血、慢性感染症、券質的循環器疾患、消化器疾患、脳神経疾患、内分泌疾患、神経症、精神病などが原因となっていることもある。立ちくらみ、立っていると気分が悪くなり、ひどくなると倒れる、入浴時、あるいはいやなことを見聞きすると気どうき持ちが悪くなる、少し動くと動悸がする、朝、起きられないなどの症状のほか、顔色が悪い、食欲不振、腹痛、だるい、頭痛、乗り物酔いなどもみられることが多い。

治療

症状が重い場合は精密検査と投薬が必要。具合が悪くなったら、横になったり、ベルトなどをゆるめるとよい。ほとんどが体質によるものなので、きちんと朝食をとり、規則正しい生活を心がけ、からだを鍛えることが大切である。年がたつと自然に治ることを理解させる。

溶血性貧血

赤血球の破壊が克進するために起こる。乳幼児では、比較的少ない。赤血球自体に原因がある内因性と、赤血球以外に起因する外因性とに分けられるが、最も問題となるのが、外因性の新生児溶血性疾患。

母子間の血液型不適合で発症し、母が0型やRH-型で子どもがほかの血液型のときに多い。重症黄痘を伴い、血清ビリルビンの値が一定以上の場合は、すみやかに交換輸血をしなければならない。

再生不良性貧血

血液を生成するしくみに障害がある病気で、赤血球や白血球だけでなく、とくに血小板も減少する。先天異常のものもあるが、原因不明が多い。
顔色が蒼白になり、歯ぐきの出血、鼻血、血便や血尿、皮膚の出血斑、ぶつけるとすぐ皮下出血する、出血が止まりにくいなど出血傾向の症状が出る。
難治性の病気だが、最近では骨髄移植、免疫抑制療法、ステロイド剤(たんばく同化ホルモン、副腎皮質ホルモン) の長期大量療法などにより、予後は著しく改善されている。