尿をするとき痛い・出にくい

神経性膀胱機能障害

膀胱を支配する神経に障害が起こり、膀胱が正常に働かなくなる病気である。交通事故などで脳や脊髄が傷ついた場合や、脳出血や脳梅毒などの病気になった場合に起きる。

症状と治療

神経の傷つき方によりさまざまな症状があらわれ、自分の意思とは無関係に排尿が起きることもあれば、膀胱のあたりを強くたたかないと尿が出ない場合がある。薬物による治療は難しく、患者自身が軟性の管を用いて自己導尿する方法がとられる。

尿道狭窄

尿道が狭まって、尿の出が悪くなる痛気である。先天性のものと外傷性のもの、炎症性のものがあり、以前は淋病によって起きる場合が多かったが、最近は外傷性のものが増えている。症状は排尿障害が主で、排尿のさい、力を入れても細い尿か出なくなる。また尿がまったく出なくなることもあり、そのとき細菌感染を起こすと膀胱炎を併発しやすい。
内視鏡による切開や外科手術による治療が行われる。

尿路結石

尿のなかの成分が腎臓で固まって結石化するために起きる病気で、石のある部分に応じて腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分けられる。

症状

腎臓部、尿管部、膀胱部など、結石の存在部位と一致した場所の痛みと血尿、結石の排出などである。また腰や腎臓部の強い痛みがおさまると、しだいに鈍い痛みがあらわれる。

治療

鎮痛剤などで痛みを抑える一方で、利尿剤を用いて結石の排出をうながす。また胆石と同じく、レーザー光線や超音波などで結石を砕く方法もある。