チック

症状

意味もなく目をパチパチさせたり、肩をすくめたり、口を曲げたり、顔をしかめたり、という動作が突然起こり、無意識に頻繁に繰り返す状態をチックという。

5~10歳の男児に多くみられるが、子ども自身は意識せずにいるため、やめるように注意しても止まらないばかりか、よけいひどくなることがある。眠っている間は起こらない。

原因

神経の病気ではなく、潜在的な不安や欲求不満、寂しさ、周囲の人への嫌悪や反抗など心因性のものが原因となっている。性格的には落ち着きがなく、飽きっぽく、わがままで、かつ、神経質で、感じやすく、傷つきやすい気弱な子どもに多くみられる。また過保護で母親が口うるさい家庭の子どもが多い。

治療

原因を取り除けば、自然に治るものだが、実際に治すには時間がかかる。症状が出ても、制止したり、叱ったりしないで、逆にチックの動作を気にせずに対応し、子どもの心のなかにある不安は何かを素直に考えて、少しずつ解消するように努力することが大切である。

治りにくいときは、小児精神科の専門医の心理療法を受けたり、精神安定剤を用いたりする。脳波に異常のあるタイプもあるので、場合によっては脳波検査も必要となる。なお、幼児期(6歳以下)の場合は、一時的なもので、予後は良好である。

夜驚症

男子に多くみられるもので、3~6歳で発症し、多くは2~3年で自然におさまる。睡眠中に突然、激しく泣きだしたり、起き上がって部屋のなかを歩きまわったりする。汗をかき、脈も速くなる。だいたい数分間でおさまり、すぐ眠ってしまうが、本人は覚えていない。

ふつうの夜泣きは、空腹やオムツの汚れ、怖い夢を見たことなどが原因だが、夜驚症の場合には、昼間の精神的興奮や、緊張、ショックなどが原因となって起こることが多い。多くは年とともに自然に治るものである。

ただし、けいれんを伴っていたら、一度検査を受けるとよい。家庭での対応としては、夜、深く眠れるように工夫して、泣きだしたら叱らずに、やさしく抱いて安心させること。また、夢中遊行時のケガには十分注意する必要がある。

夢遊症

症状

6~12歳の男子に多くみられる病気で、成長とともに治る。夜中に突然起きて、部屋のなかを歩きまわったり、電気をつけてみたり、戸外へはだしのまま走り出したりというような行動をとって、再び寝床に入って眠る。場合によっては家族に誘導されて眠るが、本人はそのときの行動はまったく覚えていない。

原因

なんらかの欲求不満や感情的葛藤のあらわれと考えられている。症状が強い場合には、小児科医に相談するとよい。ちなみにこの行動の軽いものを寝ばけと呼ぶこともある。