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胆嚢炎・胆管炎

胆のうや胆管に炎症が起きる病気だが、2つが合併して発病することが多く、まとめて胆道炎とも呼ばれる。

症状

急性の場合は、上腹部の痛みに発熱、吐きけが伴う。この場合、化膿した胆のうが破れて腹膜炎を起こす危険があるので、すぐに医師の診寧を受けなければならない。慢性の場合では、上腹部に軽い痛みがときどきあらわれるが、発熱しないこともある。
また脂肪分の多いものを食べると、便秘や食欲不振、吐きけが起こる。

原因

おもに細菌感染が原因となり、なかでも大腸菌によることが多い。そのほかにブドウ球菌や、連鎖球菌などりよくのうでも起き、最近は緑膿菌が原因となるケースが増えている。なお胆石症の人は、胆のう炎や胆肝炎になりやすい。

治療

利胆剤や抗生物質が用いられ、脂肪分の多い食事を避ける。

黄疸

症状

肝臓障害のさいによくみられる症状で、血液中にビリルビンという黄色い胆汁色素が増加し、そのため皮膚や粘膜が黄色くなる。また皮膚ばかりでなく、眼球の白目の部分も黄色くなり、強い場合にはかゆみを感じる。

原因

黄疸は肝機能が低下することが原因であらわれる症状だが、肝臓に障害があっても茸痘があらわれないケースや、あらわれても軽いケースがある。
また黄痘の強さと病気の重症度とは必ずしも一致しないので、茸痘だけで病気の進行具合を判断することはできない。たとえば急性肝炎の多くは黄痘が比較的はっきり出るが、慢性肝炎や肝硬変では黄痘があらわれないのがふつうである。
また胆石症や胆のう炎ではふつう黄痘はあらわれないが、胆石が胆のうに詰まっているときにははっきりとあらわれる。これは閉塞性茸痘といい、胆汁の出口がふさがることが原因である。

診断するには血縮小のビリルビンを測定する。ビリルビンには間接型と綻接型があり、赤血球が破壊されてでもるのが間接型で、それが肝臓に運ばれて直接型になる。健康な人のビリルビンは直接型と間接型がほぼ同量だが、黄痘が出るとその70~80% は直接型のほうが増加する。
とくに閉塞型の茸症ではそれが著しく、直接型がどリルビン全体の90% 以上を占める。それに対して溶血性の茸痘では間接型だけが増加し、尿にはビリルビンが検出されない。

アルコール性肝障害

長期間、大量の飲酒によって肝臓に障害が生じるのがアルコール性脂肪肝、アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変といったアルコール性肝障害である。

症状と治療

アルコール性脂肪は、肝臓に脂肪がたまり、肝臓が肋骨の下に大きくはれてくる。肝臓を押したときに痛みを感じたり、だるさを感じるようになる。
治療法としては入院して安静を保ち、たんばく質を十分に摂取する。もちろん飲酒は厳禁である。

  • アルコール性肝炎
    大量の酒を飲んだことをきっかけに起きることが多く黄痘や腹水、腹痛などの症状が出る。きわめて重い状態になることがあり、治療には禁酒と安静が必要である。
  • アルコール性肝硬変
    大量の酒を長期間にわたって飲んでいる人がなりやすい。症状はウイルス性の肝硬変と同じだが、禁酒、安静、高栄養によって肝臓の機能はかなり回復する。

原因

いうまでもなく酒の飲みすぎが原因であるが、酒好きの人がこれらの病気になるには、2つの理由が考えられる。ひとつはアルコール自体が肝臓に対して有害なことであり、もうひとつは酒好きの人には栄養的に片寄った食事をする傾向がある点である。とくにたんばく質不足は肝臓に悪影響を与えるので注意したい。

生活の注意

禁酒がすべてに優先する。