2015年 の投稿一覧

口内炎

口内炎とは口腔粘膜にできるいろいろな病変の総称で、そのタイプによって、カタル性(紅斑性)口内炎、水疱性口内炎、潰瘍性口内炎、壊疽性口内炎とに大きく分けられる。

カタル性(紅斑性)口内炎

粘膜全体が赤くはれ、ところどころに赤い斑点ができる。口内炎の症状としては最も軽いタイプで、刺激性の強い飲食物を摂取するとヒリヒリと痛む。
また唾液が粘り、口臭が強くなる。酒やたばこ、強い香辛料をとりすぎたり、アスピリンやサルファ剤などの薬物による場合もある。
通常は1週間程度で完治するが、もっと重い症状の口内炎に移行する場合がある。

対症療法として、うがいをしてロのなかを洗浄したり、抗生物質を含んだ口腔用の軟膏を塗る。

水疱性口内炎

口の粘膜に水疱ができる口内炎で、ウィルス性の病気や天疱瘡、扁平苔癬などが原因で起こる。水咤は短時間で破れ、潰瘍になったり、びらん状態になる。治療は、原因となった病気治瞭と対症瞭法を行う。

壊疽性口内炎

進行性の口内炎の一種で、幼児や小児に発生することが多いが、場合によっては成人にもみられる。はしか、腸チフス、ジフテリアなどの場合にも続発しやすい。口内炎のなかでは最もも重い病気で、激しい痛みは伴わないが、歯ぐき、唇、頬などの口腔の組織が腐っていく。比較的まれな病気であるが、死に至る場合も考えられるため、できるだけ早く専門医の診察を受け治療をする。

鼻癤 ( びせつ )

症状と原因

鼻孔の内側の鼻毛が生えているところに細菌が感染し、化膿してうみをもつことを尋常性毛瘡といい、これが赤くはれ、38度前後の熱が出て、痛みを伴うと鼻癤( びせつ )となる。はれが大きいと鼻づまりになり、顔面痛や頭痛が起きる。
原因は鼻の穴を指でいじったり、鼻毛を抜いたりして傷をつくる場合がほとんどである。

治療

抗生物質の軟膏を塗布するほか、飲み薬として鎮痛剤が用いられる。うみがたまった場合は切開する。

鼻たけ

症状

鼻腔内に淡紅色あるいは灰白色のキノコのような肉芽(ポリープ)ができる。大きさ、形はきまざまで、数もいろいろある。鼻みずが出て、喚覚障害もみられる。

原因と治療

副鼻腔炎などの分泌物の刺激で粘膜が部分的にはれあがってできるものだが、アレルギーが墳因となることもある。がんが原因で鼻たけが発生する場合もあるため、精密検査を受けたほうが安心できる。