2014年 12月 の投稿一覧

急性中耳炎

症状

耳がつまった感じになり、強い耳痛、難聴に加、え、発熱、全身倦怠、頭痛が起こる。そのうちに鼓膜が破れて耳だれが出ると、痛みもやわらいでくる。
中耳炎がさらに悪化して、乳様突起にまで炎症が及ぶと、耳の後ろがはれて、高熱、頭痛などが起こってくる。この症状を乳様突起炎という。しかし最近では、抗生物質の進歩と栄養の改善などにより、こうした例は少なくなった。

原因

耳と鼻をつないでいる耳管から、連鎖球菌、ブドウ球菌、インフルかのうエンザ菌などの化膿菌が中耳腔に入って炎症を起こす。とくに幼児に多くみられ、かぜが誘因となっていることが多い。

診断と治療

鼓膜を検査すると、色やはれ具合から簡単に診断できるが、外耳道炎を併発して、外耳通がはれていると鼓膜が見にくいため、診断がむずかしいことがある。治壊は抗生物質や鎮痛剤を用いるが鼓膜がはれてうみが充満している場合は、切開してうみを出す。安静にしていれば1週間程度で治る。

老人性難聴

症状と原因

耳の老化によって起こる病気のひとつで、中年を過ぎて発病する。進行性のもので、しだいに外の音が聞こえなくなり、悪化するとほとんど聞こえなくなることもある。耳鳴りは、人によってある場合とない場合がある。

治療

治療法もなければ予防法もないのが現状で、聴力検査を受けて補聴器を使用するのが望ましい。

突発性難聴

症状と原因

突然起きる難聴のひとつで、内耳性のものである。ほとんどの場合、片方の耳だけに起き、耳鳴りやめまいを伴うこともしばしばある。
難聴の程度は、まったく聞こえなくなったり、少し聞こえが悪くなったりと人によってさまざまである。また、難聴が起こるときに前後して嘔吐を伴うことがあるが、メニュール病のようにめまいの発作を繰り返すことはない。

原因

原因は不明で、ウィルス感染や内耳の血液の流れが障害をもったために起きるともいわれている。

治療

突然、起きる難聴だけに、すぐに耳鼻科医に診断をあおぎ、治療をしてもらうことが大切で、また安心である。直接の処方としては、血管拡張薬やビタミン剤、また副腎皮質ホルモン剤による治蝶が行われている。早期の治療を行わないと治りにくいことがある。とくに、めまいを伴う場合は入院治療が欠かせない。