流行性角結膜炎

いわゆるはやり目である。急激に発症するもので、当初はかぜのような症状をみせ、発熱することもある。まぶたのはれと結膜の充血が著しく、目ヤニや涙が出て濾胞を生じ、偽膜という白い膜ができることもある。

眼科医の治療が必要で、抗生物質の点眼などが行われる。原因はアデノウィルスの感染なので、患者用の洗面器やタオルは区別し、目をさわった手指は石けん、流水で十分に洗い流すなど、家族への感染を防ぐように注意する。

2~3週間で治るが、医師の許可があるまで通園・通学は控えるようにする。

急性結膜炎

おもに細菌やウィルス、アレルギーが原因だが、目のこすりすぎ、検査のさいの結膜への刺激、薬品、紫外線、異物などによっても起こることがある。

症状

まぶたがむくみ、白目が充血して涙や目ヤニが出るようになり、乳幼児では発熱を伴うことがある。家族など、身近な人からうつることが多いが、疲労がきっかけとなったり、ホコリのために起こることもある。

治療

眼科医の治療が必要で、原因により抗生物質や、場合によっては副腎皮質ホルモン剤などが用いられる。ふつう、1~2週間で治る。

生活の注意

目を洗うことは刺激ともなり、家族への感染の恐れもあるので、行う必要はない。目やにがついてしまう場合は脱脂綿を湿らせて、そっとふき取るようにする。他人にうつらないように注意すれば、学校は休まなくてもよい場合が多い。

プール熱

夏かぜの一種で、アデノウィルスなどが原因。プールの水を介して感染することが多いのでプール熱と呼ばれる。

症状と治療

発熱とともに、結膜に炎症を起こして充血したり、咽頭炎のためにのどが痛んだりするが、急性咽頭炎だけのこともある。

治療はかぜに準じるが、それだけでなく結膜炎の治療も必要となる。家庭では静かに休ませること。
これらの治療を行えば、3~4日で熟は下がり、結膜炎も徐々に治っていく。

予防

プールで感染することから、プールに入ったあとは、水で目をきれいに洗い、うがいも十分にすることが予防になる。