2016年 の投稿一覧

水頭症

脳脊髄液の産生過剰、脳脊髄液路の閉鎖または狭窄により、脳の中心部の脳室に髄液がたまる病気。

症状

生後1~2ヶ月から頭囲がどんどん大きくなり、脳実質が圧迫損傷されて、発育発達が妨げられる。首のすわりやお座りが遅れ、手足のまひやけいれん、知能障害も起こる。
頭部が異常に大きくなる場合は早期に検査を受けることが大切である。

治療

Ⅹ線CTやMRIなどの検査で脳室拡大の有無を調べる。拡大があればチューブを入れ、脳室の余分な髄液を腹腔など、からだのほかの部位に流すシャント手術を行う。

ホモシスチン尿症

先天性のアミノ酸代謝異常による病気のひとつ。皮膚・毛髪・目の異常、けいれんのほか、血管に血栓をつくったり、細長い手足になるなどの症状がみられる。
マススクリーニング検査によって早期発見が可能。特殊ミルク、またはビタミンB6を用いることによって、症状の出現は予防できる。

斜頸

筋性・炎症性・外傷性・眼性・骨性・習慣性に分けられるが、一般には筋性斜頸をいう。

症状の原因

しこりのある側と反対のほうに顔を曲げ、その方向ばかり向いて寝る。しこりは生後5日ごろから発生し、3週間くらいまで大きくなる。
その後、やわらかく、小さくなり、6ヶ月から1年で90% が自然に治る。原因は、分娩時の影響で首の筋肉にしこりを生じ、筋肉が短縮して首が曲がってくるためである。

生活上の注意

早期より向きを変えて寝かせ、筋肉を伸ばしてやることが大切。頭や顔の形の変化に注意し、月1、2回、定期健診を受ける。マッサージはしない。1歳半を過ぎても治らない場合は、3歳ごろを目安に手術する。